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イベント「空の境界/the Garden of Order」で配布された★4アサシン。初のコラボ鯖にして第5弾配布鯖でもある。 カード構成はQuick2枚(4hit)、Arts2枚(2hit)、Buster1枚(1hit)。Exは5hit、宝具はArts属性3hit。 Arts2+1枚の初のArts型アサシン。hits数のバランスが良く、全体的にカード性能は高め。 NP効率はスキルの存在も加えて非常に良好。ArtsのみならずA補正付きのQuickも実用域の総合性能を誇り、 「直視の魔眼」を発動した宝AAのアーツブレイブチェインが全てクリティカルになればNPも100%以上取り返せる。 混沌・善・人属性。その出自からか「特別な星の力」扱いとなっており、ギルガメッシュの宝具の特攻対象外になっている。(*1) スキル シンプルながら使いやすい複合スキルが多く、優秀。 【スキル1】直死の魔眼 A CT 7-5 1Tの自身の無敵貫通&Arts強化、敵単体への即死耐性ダウン。 宝具との相性が抜群なArtsカード性能&即死確率上昇効果が揃う。 加えて無敵貫通効果もあるので、無敵や回避している敵にもダメージを与えられる。 【スキル2】心眼(偽) A → 雨に出遭う B CT 8-6 1Tの回避効果と3Tのクリティカル威力アップの汎用スキル。 1Tの回避状態で敵のチャージ攻撃をやり過ごせる。 また、副次効果のクリティカル威力アップもクラススキル「単独行動」や強力なQuickとのシナジーで活かしやすい。 2023/10/11実装の強化クエストクリア後は、最大40個の即時スター獲得が追加される。 【スキル3】陰陽魚 B CT 8-6 NPを最大30%獲得する代わりにHPを減らすデメリットを持つ。 スキル上げによる効果上昇幅は少ないが、CT短縮と合わさると無視できない効果になる。 HPが1000以下でも使用はでき、HP1が残る。 宝具「 唯識・直死の魔眼 (ゆいしき・ちょくしのまがん)」 Arts属性の防御無視の単体攻撃宝具。威力も即死確率も高く非常に優秀。雑魚をほぼ確定で即死させる。 Arts属性なので、後続のArtsやQuickでのゲージも稼ぎやすくできるのはメリット。 「直死の魔眼」の効果である即死耐性ダウンと併用することで、キメラなどの大型コモンエネミーを高い確率で即死させられる。 ただし、即死耐性が著しく高い敵ボスや大型エネミーには今までと同様に即死はほぼ通らない。 確率自体は数%あるので「通ったらラッキー」を一応期待できる…が、あてにはしないのが得策。 即死させられずとも、配布ゆえの宝具の重ねやすさと「直死の魔眼」のおかげで火力は高い。 そのうえ、無敵貫通+防御無視で高火力を確実に通すことが可能。 2019/4/25にまさかの宝具強化が実装された。 強化倍率は標準通り、さらに攻撃後に3Tの防御ダウン付与まで追加と大盤振る舞い。 配布鯖のためイベントさえこなしていれば宝具Lv5になっていることもあり、アサシン全体で見てもトップクラスの火力を誇る。 防御ダウンの倍率は宝具Lvに依存しOCによる上昇はない。実質20%固定であり、即死の通りづらいボス格への追撃威力が上がる有用な効果。 総評 総合して、癖のある性能のサーヴァントが多い星4アサシンの中で素直なアタッカー。 彼女を皮切りに多数のArts型アサシンが実装されたが、後発のサーヴァントはNP効率もしくは火力のどちらかに悩まされるサーヴァントが多い。 しかしながら彼女自身は平均的で自バフで大きく強化できるArts、優秀なQuickおよびEXを併せ持つためNP効率、星出し性能のどちらも高く、星を産む→「心眼」で強化したクリティカルで火力を出しながらNP回収→高レベル宝具で大ダメージ、という流れで自己完結まで持っていける。 ここにNP30%チャージスキルまであるためNP効率はArts型アサシン内でも突出している。 同じ★4アサシンでカード構成も同じなエミヤ〔アサシン〕にはスター発生理論値でこそ劣るものの、NP効率に大きな差があり扱いやすさではこちらに分がある。 また、先述の宝具強化によりエミヤ〔アサシン〕に対しては同宝具Lvでも火力面で上回ることとなった。 とはいえ両者は競合相手と言うよりはむしろパートナーとして優秀。NP効率の劣悪なエミヤ〔アサシン〕のAチェイン補助を行ったり、「スケープゴート」によって両儀式〔アサシン〕の「心眼(偽)」の回避とクリティカル威力アップの両方の効果を活用できるようになる。 2023/10/11に巡礼の葉で交換できるようになり、アペンドスキルが容易に開放できるようになった。 これにより、式はアーキタイプ:アースの宝具の恩恵を受けられる「今を生きる人類」なので、アーキタイプの宝具をうつ前提なら、NP装填礼装無しでも宝具をうてるようになった(陰陽魚のスキルが10)。 白紙地球のフリークエストのコイン相手に即死が確定なのでうまく使おう。 相性の良い概念礼装 クリティカルアタッカーとしても宝具アタッカーとしても優秀、かつゲージ効率が良好なので選択肢は広い。 宝具と通常攻撃の両方をまとめて強化できるArts強化礼装のフォーマルクラフトやもう一つの結末 優秀なQuickも強化できる静穏なひと時 クリティカルアタッカーとしての運用を大幅強化する熱砂の語らい 長所である宝具火力を大幅強化する黒の聖杯 Arts強化とNP50チャージを併せ持つダイブ・トゥ・ブルー あたりが候補か。
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「2022年水着イベント」で実装された配布☆4アサシン。 ワルキューレ〔ランサー〕の水着霊基。 イベント1回あたり入手可能なのは3騎中1騎のみ(+対応する霊衣)となっている。ボイスや絆礼装等に差がある。 メカエリチャン系列と異なり、性能面ではアペンドスキル含めて差がつけられていないので、どれを選んでも使い勝手自体は同じ。 ステータスはATK偏重型。星4殺では牛若丸/アサシン・グレイを抜いてトップのATKを持つ。 カード構成はB1A2Q2+宝具。Hit数はB3/A4/Q3/EX5/宝具10hit。宝具が多段HitするためN/Aは0.41→0.23とかなり下げられており通常攻撃のNP回収はかなり悪い。 属性は秩序・夏・天。特性は既存のものに〔霊衣を持つ者〕〔夏モード〕が追加されている。 スキル 【スキル1】SMG/SAM66 B CT 7-5 自身のQuick&Artsカード性能アップ(3T)&クリティカル威力アップ(3回・3T)。 主力カードを強化しつつ、回数制限はあるが最大100%のクリティカルダメージを叩き込める。 【スキル2】ワルキューレ式集団戦闘 B+ CT 8-6 味方全体の攻撃力アップ(3T)&回避状態を付与(1回・3T) + 味方全体の〔ワルキューレ〕のNP獲得量アップ(3T)。 「カリスマ」系に「治癒の竪琴」のような1回の回避が追加されて使い勝手が良い。 自身を含むワルキューレ・ブリュンヒルデ系にはNP獲得量アップが追加される。 + 〔ワルキューレ〕特性持ち一覧 Class Rare Name 槍 5 ブリュンヒルデ 4 ワルキューレ 殺 4 スルーズ ヒルド オルトリンデ 狂 5 ブリュンヒルデ エネミー ワルキューレ 【スキル3】戦乙女たちの語らい EX CT 8-6 味方単体のNP20%増加&HP回復 + スターを獲得。 NP増加自体は育成で変動しないので、NP目当てであれば育成の必要がない。 使い勝手が良い回復やスター獲得も複合しているので役立つ機会は多い。 宝具「 最終攻撃・天槍光輪 (フュルギア・ワルキューレ)」 敵全体に強力な〔地の力を持つ敵〕特攻攻撃&〔魔性〕特性の相手に対して低確率で即死を行うArts全体宝具。 〔地〕特攻はエネミーに多く存在するので刺さる機会は多い。 Artsで10hitするので、スキル込みで騎3体に32~49%、Wアルトリア・キャスターで90~135%回収可能。 即死はダメージ後なので即死が入ったとしても回収量は変わることはない。 特筆すべき点としてA宝具かつスター発生率バフを持たないながら宝具によってある程度スター獲得を見込める点。 アサシンクラスによるスター発生率補正の高さ、気配遮断、騎の被スター発生率補正、そして宝具の高いヒット数、 ここにオーバーキルによる補正が加われば敵3体の場合、星を平均10~15個、最大で20個ほど獲得出来ることもある。 + 〔地の力を持つ敵〕特性持ち一覧 Class Rare Name 剣 5 アルトリア・ペンドラゴン モードレッド アーサー・ペンドラゴン〔プロトタイプ〕 シグルド 紅閻魔 アストルフォ メドゥーサ 4 アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕 ジークフリート ランスロット ガウェイン エリザベート・バートリー〔ブレイブ〕 フランケンシュタイン 女王メイヴ ディルムッド・オディナ 巴御前 妖精騎士ガウェイン ローラン ガレス セタンタ 3 フェルグス・マック・ロイ 1 イアソン 弓 5 アルトリア・ペンドラゴン 超人オリオン 4 アタランテ トリスタン アーチャー・インフェルノ 刑部姫 妖精騎士トリスタン 2 パリス 1 アーラシュ 槍 5 エレシュキガル ブラダマンテ 妖精騎士ランスロット ブリトマート 4 清姫 メドゥーサ 茨木童子 謎のアルターエゴ・Λ カイニス 虞美人 パーシヴァル ドン・キホーテ 3 ディルムッド・オディナ ジャガーマン 2 ガレス 騎 5 女王メイヴ アキレウス オデュッセウス 太公望 4 アストルフォ 坂田金時 モードレッド カーミラ ハベトロット カイニス ドブルイニャ・ニキチッチ 黄飛虎 3 メドゥーサ 赤兎馬 術 5 マーリン ミス・クレーン 4 メディア〔リリィ〕 ニトクリス 酒呑童子 3 メディア メフィストフェレス アスクレピオス 殺 5 ジャック・ザ・リッパー 酒呑童子 刑部姫 セミラミス 果心居士 4 カーミラ アサシン・パライソ 加藤段蔵 虞美人 鬼一法眼 3 ヘンリー・ジキル&ハイド 2 ファントム・オブ・ジ・オペラ 狂 5 ヴラド三世 クー・フーリン〔オルタ〕 ガラテア モルガン 4 ランスロット タマモキャット フランケンシュタイン ベオウルフ 茨木童子 エルドラドのバーサーカー アタランテ〔オルタ〕 鬼女紅葉 クリームヒルト ドゥリーヨダナ 3 清姫 2 サロメ 1 アステリオス ポール・バニヤン 盾 3 マシュ・キリエライト 裁 5 卑弥呼 女教皇ヨハンナ 4 壱与 讐 5 魔王信長(織田信長) 平景清 4 ゴルゴーン 新宿のアヴェンジャー 3 アントニオ・サリエリ 分 5 メルトリリス キングプロテア 蘆屋道満 スーパーバニヤン グレゴリー・ラスプーチン 4 パッションリップ 太歳星君 月 5 BB(水着) 殺生院キアラ 降 5 アビゲイル・ウィリアムズ アビゲイル・ウィリアムズ〔夏〕 ヴァン・ゴッホ ジャック・ド・モレー 詐 5 オベロン レディ・アヴァロン 4 トラロック エネミー 竜牙兵、ワイバーン、ドラゴン、ラミア、獣人系、ゴブリン、ケンタウロス、キメラ、スプリガン、ゲイザー、バイコーン、ソウルイーター、スフィンクス、イフリータ、海魔、翅刃虫、鬼、ヤドカリ、魔猪、ウリディンム、ウシュムガル、ウガル、ムシュフシュ、シェイプシフター、イーター、グール、エルダーグール、シャンタク、オオカミ、ヤガ、英霊兵、スルト、巨人系、ボーバルチキン、BBホテップ、BBB、鬼王朱裸、魔猿、ぬえ、ケガレガミ、魔導僧兵、マックスウェルの悪魔、カリ、ケルベロス、花の邪神/アルラウネ、土蜘蛛、大土蜘蛛、大翁鬼、虎熊童子、ブジャンガ、鴉天狗、女王兵、モース、モース人間、牙の氏族、亜鈴百種・排熱大公、ブラックウルフ、アルビオンの竜骸、魔犬バーゲスト、シャークパイレーツ、グリーンマン、奇兵隊、LWB-M8、HWB-M8、半魚人、ケルピー、屈強な半魚人、プレシオサウルスくん、大百足、化け猫、四奸六賊、ディノス系、キングプロテア・ソチナトル、朱瑞鳥・紅閻魔、ウィツィロポチトリ + 〔魔性〕特性持ち一覧 Class Rare Name 剣 5 伊吹童子 4 巴御前 弓 4 アーチャー・インフェルノ 妖精騎士トリスタン 槍 5 ヴリトラ 4 茨木童子 謎のアルターエゴ・Λ 虞美人 術 4 酒呑童子 殺 5 酒呑童子 光のコヤンスカヤ 呼延灼 果心居士 4 虞美人 鬼一法眼 狂 5 伊吹童子 4 茨木童子 鬼女紅葉 ドゥリーヨダナ 分 5 蘆屋道満 4 太歳星君 讐 5 カーマ 降 5 闇のコヤンスカヤ エネミー(主なクラス) ゾンビ(剣槍弓狂)、スケルトン(剣槍弓)ゴースト(殺)、デーモン(術)ラミア(術)、獣人系(剣槍殺)、ゴブリン(剣槍殺)ゲイザー(弓)、バイコーン(槍)、ソウルイーター(殺)イフリータ(術)、海魔(弓)、ヤドカリ(剣)鬼系(小鬼、鬼の右腕・左腕、風越丸、技喰丸、轟力丸、パンプキンオーガ、かぼMARU)、丑御前(狂)魔猪(狂)、ウシュムガル(殺)、魔性菩薩(獣)、ヒュドラ(弓)、おろち(槍)、黒武者(剣)、グール(狂)、エルダーグール(殺)、シャンタク(術)、メイオール(殺)、魔猿(弓槍術狂)、ぬえ(槍)、ケガレガミ(殺)、女中(殺)、カリ(狂)、マハーナーガ(槍)、ウッチャイヒシュラヴァス(槍)、ドゥン(騎)、ガルダ(術)、サラマー(殺)、亡者(狂)、ケルベロス(騎)、『愛玩の獣』(獣)殺人鬼(狂)、徐福(弓)、クコチヒコ(剣)、花の邪神/アルラウネ(降/騎)、土蜘蛛(槍)、大土蜘蛛(槍)、大翁鬼(狂)、ブジャンガ、鴉天狗(殺)、モース(狂)、モース人間(狂)、亜鈴百種・排熱大公(術)、祭神ケルヌンノス(狂)、ノリッジの厄災(狂)、ブラックウルフ(術)、魔犬バーゲスト(剣)、LWB-M8(殺)、HWB-M8(裁)、半魚人(殺)、屈強な半魚人(槍)、ケルピー(騎)、ダゴン(狂)、ギガプレシオサウルスくんΩ(槍)、大百足(狂)、化け猫(術)、アイスフィッシュ(騎)、モータルフィッシュ(騎)、酷吏殭屍(剣)、祖獣(狂)、四奸六賊(狂)、髑髏の仮面(分)、カマソッソ(獣) 総評 A全体宝具による高いNP回収によるシステム適正の高さ、スキルと宝具による星獲得と高倍率クリティカルバフによるクリティカルアタッカーの側面を持ち、 さらには全体回避付与によるPTの生存性のサポートも可能な器用なサーヴァント。 難点はスキルによるAQ強化、NP獲得量強化を使ってもなお低い通常攻撃時のNP効率。クリティカルバフ以外の数値が控え目なことにより配布の星4殺では宝具火力がやや低めなこと。 クリティカルアタッカーとしてはスター集中を持っていない等地味に問題点も多い。 A宝具システムをするだけなら気になることはないが、それ以外の運用をするなら上手く補助する手立てを考えたほうが良い。 相性の良いサーヴァント Aサポーターなら宝具連射でも攻略でもアルトリア・キャスターは鉄板の組み合わせ。水着ワルキューレが持たない宝具威力UPを持ち回復とCT短縮も可能な玉藻の前も良い。 対騎想定として術と組ませることを嫌うなら、OCアップで特攻威力を上げられるレディ・アヴァロン、スター発生率とクリティカル威力を強化出来る蘭陵王も優秀。 低レアならヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、メアリー・アニング、徐福ともシナジーが高い。 アタッカーならAとNP獲得量を強化して貰え、毎ターンスター獲得もある太歳星君、スター集中,クリティカル強化の付与と星の即時獲得のある謎の蘭丸X、 伊吹童子/バーサーカーは星の奪い合いに気をつければ攻撃力,クリティカル威力,NP獲得量を強化して貰え、 こちらからは回避を渡すことが出来る他、同じ地特攻宝具を持つため対地特性には組み合わせが良いと言える。 殺で組むならAの枚数が多くAチェインの狙いやすい、李書文/アサシン、エミヤ〔アサシン〕、岡田以蔵等が無難か。 セミラミスはS3使用に必要な星を水着ワルキューレの即時星獲得によるサポートできる。 相性の良い概念礼装 宝具即撃ちをするならカレイドスコープなら無凸でもS3との組み合わせで可能。 AS2をlv10まで上げているならカルデア・アニバーサリー、A’、魔性菩薩等の初期NP60礼装からも狙える。 センセイとボク、愛と希望の物語、ウォーク・イン・ザ・パーク等は初期NP60とスター集中効果により宝具即撃ち+クリティカルの補強の両立が可能。 スルーズ・ヒルド・オルトリンデ共通の性能欄です。 編集する際はご注意ください。
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アサシンの終焉 ◆YsjGn8smIk ラドック=ランザードはヴェゼンディに住む商人であった。 町一番の商人だった父に商売のいろはを習い、美しい妻と息子に囲まれ平凡だが暖かい世界の中で生きていた。 ――あの事件が起きるまでは。 ☆ 「む……?」 炎に包まれる町中、魔変化の男と思わしき血痕を追って東へと駆けていたズーマの足がふと止まる。 延焼の音に紛れて微かに声が聞こえた気がしたのだ。 その場でじっと耳を澄ますと――それは聞き間違いではなかった。 少女だろうか、何かを言い争うような甲高い声が僅かに聞こえてきた。 「……」 ズーマはしばし瞑目する。 このまま魔変化の男を追うか、それとも近くに居る者を殺しにいくか……迷ったのだ。 もちろん最終的にはこの島にいる者は――主催者も含め――全て殺す。 だが、出来ればこの手で仕留めたい者も多い。 魔変化の男もその一人だ。 異形の甲虫も魔変化の男を狙っているのだ……横取りされる前に仕留めなければならない。 ならば、ここは声の主を見逃して―― 「いや、違う」 低く呟きながらズーマは頭を振る。 横取り、そう考えた時に思い出す顔があった。 十代の若さにして竜殺しの魔法すら会得した、盗賊殺し(ロバーズ・キラー)と呼ばれた魔道士の顔を。 そう、リナ=インバースの顔を。 「――出来れば、あの時のような想いは二度としたくはないな」 その顔を思い出しながらズーマは苦々しく吐き捨てる。 あと一人。たった一人を殺せば、リナ=インバースの居場所が判るのだ。 そう考えると、氷のようなズーマの心にも俄かに熱が生まれる。 リナ=インバースをこの手で殺したいという――熱が。 魔変化の男とリナ=インバース。憎しみを秤にかけると――あの盗賊殺しへの怒りの方が上だ。 故にズーマは僅かに自身の指針を変更した。 この火事場に乗じて即座に声の主を殺し、リナ=インバースの居場所を主催者どもに尋ねる。 リナ=インバースの位置次第では魔変化の男を先に追ってもいい。 だが、出来ればまずはリナ=インバースをこの手で殺したい――ズーマはそう思ってしまった。 全身を覆う、この魔道装甲のお陰で身体能力は格段にあがっている。 額からは光の矢を、胸部からは竜族の閃光の吐息(レーザー・ブレス)のような閃光をも放てるこの鎧。 この鎧があれば、声の主も、魔変化の男も、そしてリナ=インバースでさえも容易く殺すことが出来る――そうズーマは確信していた。 そしてガイバーⅡことズーマは、静かに声のする方へと足を向けた。 ☆ ラドックの父は町一番の商人ではあったが、同時にかなりあこぎな真似もしていた為に多くの恨み妬みをも買っていた。 そして憎しみは人を簡単に凶行に走らせる。 ある日、ラドックとその妻は盗賊に拉致された。 ☆ ヴィヴィオは朝倉の腕から抜け出しながら必死に説得を続けた。 「涼子お姉ちゃん、なんでわかってくれないの!」 キョンの妹と別れた路地からは、すでに百メートル離れてしまっている。 涙目で訴えるヴィヴィオを見て、朝倉は肩をすくめながら言い放った。 「仮によ? あたしが妹ちゃんを助けに戻る事に賛成したとして……ヴィヴィオちゃんはどうやって助けに戻るつもりなのかしら?」 「え? そ、それは……うー……」 逆に尋ねられてヴィヴィオは思わず口ごもる。 助けなきゃ、という想いがあるだけで具体策など何もなかったのだ。 よく考えればキョンの妹へと続く道は、燃える民家の瓦礫ですでに埋まっているのだ。 必死に考えながらヴィヴィオはとにかく口を動かした。 「えーと、その……回り道、とか――」 「この熱と煙の中で悠長に迂回路を探すの?」 それを遮るように短く朝倉が突っ込んでくる。 結局、何も思いつかなかった……戻るのが危険なのは、ヴィヴィオにだってわかっていた。 だけど、それでも―― 「このまま放っておけないよ! 戻ろうお姉ちゃん!」 必死に朝倉を見つめて訴えかけた。 だが朝倉には必死の訴えも通じない。何故か不思議そうに聞き返してきた。 「私には有機生命体の死の概念がよく理解できないんだけど……ヴィヴィオちゃんは死ぬのが嫌じゃないの?」 「え……?」 「だってそうでしょ? 今あそこに戻るって事は死にたいって事なんでしょ?」 そう言いながら朝倉は路地を指差す。 指された方向に燃えがる大きな炎と黒い煙を見て、ヴィヴィオは思わずごくりと唾をのみこんだ。 言われて初めて――戻れば死ぬ、という事に気付いたのだ。 それに気付いてしまった瞬間に、急に怖くなって身体が震えだしてくる。 「それでも……!」 それでも――キョンの妹を見捨てる事だけは嫌だった。 ヴィヴィオは地面にうずくまり、必死に頭を振って朝倉に抵抗する。 だがそれを見ても、朝倉は意見を曲げず、嘆息しながらヴィヴィオを抱き抱えようと手を伸ばす――そして声が響いた。 『Ms.朝倉、バリアジャケットを生成してはいかがでしょうか?』 響いた電子音にヴィヴィオへと伸ばしかけた手を止め……朝倉は右手に持ったクロスミラージュに聞き返す。 「バリアジャケット?」 『はい。身体の周辺に保護フィールドを展開する魔法です。調整すれば少しの間ならば数100℃程度の熱や煙ぐらいならば無効化できるはずです』 そう告げてきたデバイスを見つめながら朝倉は再び嘆息する。 「……つまりあなたも妹ちゃんを見捨てるのが嫌って事なのね?」 『申し訳ありません。ただ、時空管理局のデバイスとしては出来る限り人命救助をしたいのです』 そのクロスミラージュの言葉に力付けられてヴィヴィオも再度口を開く。 「涼子お姉ちゃん、お願い!」 「そうね……とりあえず、そのバリアジャケットっていうのを生成してみましょう。クロスミラージュ、出来る?」 『All right. set up』 それを聞いてヴィヴィオも握ったバルディッシュに話しかける。 「バルディッシュ、お願い!」 『Yes,Sir』 その瞬間、朝倉とヴィヴィオの身体を魔力光が包む。 そして魔力光が収まったそこにはバリアジャケットを装着し終えた二人の姿があった。 「ふうん、なるほどね……確かに煙の影響がかなり軽くなったみたいね」 バリアジャケットのスカートを触りながら朝倉はふと気付いたようにクロスミラージュに尋ねる。 「……ところでなんで北高の制服なのかしら?」 『バリアジャケットの外観は装着者のイメージによります。その服装をMs.朝倉が無意識に思い浮かべたのでしょう』 「そっか。意外とこの服装、気に入っていたのかもね」 そんな事を呟きながら朝倉はそっと近くで燃えている炎に指先を当てる。 「へえ。この程度なら火傷もしないんだ……これなら炎の中を歩いて妹ちゃんの所へ行って帰る事ぐらいは出来る、か」 「涼子お姉ちゃん、じゃあ!」 朝倉の言葉を聞いてヴィヴィオの顔に笑みが浮かぶ。 その笑顔を見て苦笑しながら朝倉が降参というように手を振った。 「うん、ここは譲ってあげる。一刻も早くこの場から離脱したいけど、これなら別ルートも使えそうだしね」 空気が和みかけたその時だ。 『Alert.西から生命反応が高速接近中』 沈黙を守っていたバルディッシュが突然警告を発した。 その警告を聞き、朝倉はクロスミラージュを、ヴィヴィオはバルディッシュを構える。 警告通り、西から――炎の中を悠然と駆け抜けながら人影が現れた。 「え……あ、あれ?」 「ヴィヴィオちゃん?」 現れた人物の姿を見た瞬間、ヴィヴィオの腕と足が突然震え始め――そしてそのままペタンと地面に座り込んでしまった。 驚いたように朝倉が視線を向けるが、震えは酷くなる一方で身体がまったく動かなかった。 震えながらも視線はこちらへと向かってくる、その異形の鎧姿から目が離せなかった。 ☆ ラドックと妻は地下牢に監禁された。 気絶していたラドックが目を覚ますと目の前には彼の妻が血を流しながら倒れていた。 鎖に拘束されたラドックは苦しむ妻に駆け寄ることすら出来なかった。 気が狂ったように叫ぶラドックを見て、牢の外から盗賊が冷酷に告げる。 「恨むなら、自分の家を恨め」、と。 それでラドックには何故こんな事が起きたのかを悟る。 父を恨んだ何者かがこの盗賊たちを雇い、ラドックたちを誘拐したのだ。 結局、ラドックの目の前で妻は苦しみ抜き――死んだ。 最愛の者が死に、腐っていくのを――ラドックはただ見つめる事しか出来なかった。 ☆ 朝倉の手の中のクロスミラージュが警告を発する。 『Ms.朝倉、前方の人物は体色以外がMr.キョンと酷似しています。注意を』 「なるほどね……ヴィヴィオちゃんの怯えようはそのせいか」 地面に座り込んだまま震え続けるヴィヴィオをちらりと見ながら朝倉はそう呟く。 恐らくあの異形の鎧姿を見て涼宮ハルヒが死んだ時の事を思い出してしまったのだろう。 軽くトラウマになっているのかもしれない――そう朝倉は分析した。 震えるヴィヴィオを庇う様に一歩前に出ながらキョンかもしれない異形の男に声をかける。 「あなたはキョン君……なのかしら?」 「ズーマだ」 朝倉の質問に黄色い生体装甲を装着した男――ズーマが静かに答えた。 「あら、残念。人違いだったみたいね。……それで私たちになんの用かしら?」 「殺せという依頼があった。故に殺す」 「依頼? それってまさか――」 驚くこちらの言葉を遮り、ズーマが無造作に接近してきた。 朝倉は座り込むヴィヴィオの襟を左手で引っ掴み、そのまま後へと跳ぶ。 跳びながら一瞬でクロスミラージュの非殺傷モードを解除し、ズーマヘと魔力弾を撃つ。 殺すと宣言している相手に手加減をする義理は流石にない。 だが、当らない。 驚異的なスピードで避けられてしまったのだ。 続けて数発連射するが、それもほとんど避けられて辛うじて一発が掠った程度。 そして気付くと接近を許していた。 「ぐ……うっ!」 飛び退く間もなく、蹴りを喰らっていた。 まるでボールのような勢いで吹き飛ばされる朝倉とヴィヴィオ。 そのまま十メートルほど空中を滑空し、燃える民家の壁を突き破ってようやく止まった。 『Ms.朝倉!?』 「大丈夫、傷は浅いわ……でも」 バリアジャケットのお陰か、なんとか致命傷は避けられた。 だがヴィヴィオは今の衝撃で――いや、もしくは恐怖のあまりか――完全に気絶していた。 朝倉はそれを見ながらしばし考えこんでから、口を開く。 「どうもヴィヴィオちゃんを庇いながら倒せる相手じゃ無さそうね……クロスミラージュ、移動系の魔法はない?」 『現在の魔力量で可能なのはアンカーショットぐらいです』 「アンカーショット?」 『はい。アンカーを対象に打ち込み、それを巻き取って移動する魔法です』 「うん、じゃあそれお願い。逃げるわよ」 『了解。銃口を目標に向けてください』 そう告げるクロスミラージュの電子音に従い朝倉はしっかりとヴィヴィオ背負いながら、隣家の屋根へとクロスミラージュの銃口を向ける。 ドシュ、と魔力で出来たアンカーが射出されると同時に燃える家屋内にズーマが突入してきた。 平然と動いているこちらを見て、すかさず額からビームを放つが、僅かに遅い。 その時には朝倉達はすでに空中。 魔力で出来たワイヤーに巻き上げられ、朝倉とヴィヴィオの身体は勢いよく空を飛んでいた。 屋根の上に着地すると同時に朝倉は後ろを振り向きもせずに南へ――火災が続く町の中心部へと駆け出した。 制限された肉体で出せる限界近い速度で炎と煙の中を突き進みながら、クロスミラージュに尋ねる。 「クロスミラージュ、ズーマは追ってきてる?」 『はい。しかしMs.朝倉、この方向は町の中心部へと出てしまいますが、宜しいのでしょうか?』 「ええ……私の想像通りならこの先にあるものを使えば一石二鳥。ヴィヴィオちゃんを母親に合わせられるし、あいつからも逃げる事が出来るはずよ」 『それは一体?』 「キン肉マンやゼロスさんがワープしたでしょう? 恐らくなのはさん達もあんなふうにワープしたんだと思うのよね。 あの時の彼らの態度といい、何度でも使える転送機……彼らが消失した地点にはそんな装置があるかもしれないわ」 『かも、ですか』 「どっちみち大した距離じゃなし、すぐにはっきりするはずよ」 そんな会話をしながらも瓦礫の山をアンカーで飛び越え、燃える民家の屋根から道路へと飛び移り、ひたすら先ほどなのは達が消失した地点へと駆け抜ける。 大体の場所しか判らないが、本当に転送装置があれば恐らくはその気配でわかる筈だと朝倉は考えた。 そして実際にその気配に朝倉は気付けた。 「どうやら、私の考えは間違ってなかったみたいよ」 クロスミラージュにそう告げながら朝倉は一軒の家に飛び込む。 火が回っているその家に入るとすぐにおかしなモノに気付く。 そう、火災の影響をまったく受けていない不思議な部屋の存在に。 その部屋に足を踏み入れた瞬間、理解する。この黒塗りの部屋が長門の情報制御下にある事を。 そして火災の影響をまったく受けていない床が――床に描かれた白い模様が光りだした。 『警告! Ms.朝倉、避けて――』 「えっ?」 突然のクロスミラージュの警告に、朝倉はわけもわからず咄嗟に横に跳んだ。 ザン、と。 先ほどまでいた空間をズーマの腕のブレードが切り裂いていた。 そう、ズーマ。 黄色い生体鎧の男がいつの間にかその場に現れていたのだ。 そして再度振るわれたその刃を朝倉はクロスミラージュで受け止める。 その衝撃でギギギ、と頑丈な軍用デバイスが軋みを上げる。 「これって……!」 驚愕の声をあげながら朝倉は遅まきながら気付く。 ズーマの腕のブレードがただの刃ではないと言う事に。 そして――気付くのが少し遅かった。 その代償にギンッ、と甲高い音と共にクロスミラージュは高周波ブレードによって真っ二つに切り裂かれた。 「クロスミラー――」 その時になってようやく床の文様から黄色い光が噴き出し始める。 警戒したのか、それを見てズーマは飛び退きながら胸部装甲を開放する。 こちらごと文様を吹き飛ばそうとしたようだが――遅い。 沸きあがる黄色い光に呑み込まれ、朝倉とヴィヴィオ、そしてズーマは空間を転移した。 「っ……!」 ワープの衝撃で一瞬意識を失ったが、直後に起こった轟音と振動によって朝倉の意識は覚醒する。 重い頭を振りながら立ち上がり周囲を見回す――と。 目の前には観覧車があった。 「うそ……でしょ……」 思わず絶句する。 観覧車があった――というのは正確じゃない。 正確には観覧車がこちらに向かって落下してきたのだ! 一瞬、呆然としたがすぐに状況を把握し、朝倉はヴィヴィオを抱えたまま全力で後ろへと跳ぶ。 制限のせいか、その出力に身体が軋むが気にしていられない。 第一、落ちてくる観覧車から逃れるにはそれでもまだ足りない。 更に一歩、そしてもう一歩、十メートル、二十メートルと跳躍する。 そして観覧車が目の前に迫る中、最後の一歩でギリギリ観覧車の射程から離脱できた。 ズン、と重い地響きと観覧車の破片が飛び散る。 手で顔を庇いながら、朝倉はあまりのわけのわからなさに顔が引き攣っていた。 「なんだって観覧車が降って来るのよ……」 呆然と呟きながら観覧車が降ってきた辺りに視線を向ける。 と。観覧車の支柱らしきが何かが――例えばビーム兵器のようなものだろうか――で撃ち抜かれていた。 その破壊痕を追うと、お化け屋敷を貫き、メリーゴーランドを砕き、朝倉が気絶していた辺りへと続いていた。 それを見て朝倉はふと思いつく。これはもしかしてズーマがやったのではないか、と。 「クロスミラージュ、ズーマの反応は……」 と、自身の右手に話しかけてから朝倉は思い出した。 ……クロスミラージュが既に破壊されていた事を。 自身の服装を確認すると、いつの間にかバリアジャケットは消えていた。 そっと手を開くと、右手には握ったままだったクロスミラージュのグリップのみがあった。 何故か寂しいような気がして朝倉は知らず歯を食いしばる。 『Alert.5時方向に生命反応』 だからだろう。ヴィヴィオが持つバルティッシュの警告に反応が遅れた。 それでも咄嗟に振り向きながら横に跳ぶが、ヘッドビ―ムは朝倉の足を抉った。 「うくっ……!」 足から血が噴き出し、その衝撃で地面に転がる。 視線を動かすと観覧車の瓦礫の中からズーマが這い出してきたのが見えた。 何がどうなってるのかはわからないが、観覧車の下敷きになってすら生きていたのだ、ズーマは。 そしてズーマが再度ビームを放とうとした――その時。 「ドロロ、推参ッ!」 口元を白い布で覆った忍者のような青いカエルが上から降ってきた。 ☆ 父と盗賊たちの間で交渉が成立し、ラドックは開放された。 だが、その事件を境にラドックは変わった。 変わらないはずがない、愛する者が死んでいく様を見せ付けられて。 ラドックは誓った。妻を殺した盗賊を――そしてその裏にいる仇をこの手で必ず殺す、と。 そんな雲を掴むような復讐を胸に、ラドックは闇の世界へと足を踏み入れた。 ☆ 二人の少女を庇うように着地しながらドロロは匕首を構えながら、続けて叫ぶ。 「アサシン護法陣・閃光(レーザー)返し!!」 その瞬間、ドロロの前方に手裏剣型の方陣が現れる。 ヘッドビームはそれに直撃、その瞬間――ヘッドビームが反射した。 「がっ――!?」 反射してくるそれを流石に避けられなかったのかズーマのわき腹にビームが炸裂する。 爆風に煽られながらズーマは後退しながらドロロを睨む。 ドロロもズーマから視線を逸らさずに、静かに自身のうしろの二人に声をかける。 「もう大丈夫でござるよ」 「……私たちを助けてくれるの?」 意外そうな響きの声を聞いてドロロはちらりと振り向き、ヴィヴィオを抱いている朝倉に向かって笑ってみせた。 「子供を守るその姿を見れば、どちらに非があるかは一目瞭然でござる。さあ、ここは拙者に任せて早く安全なところへ!」 だがズーマがそんな隙を見逃す筈もない。 ドロロが視線を逸らした瞬間、高周波ブレードを振り上げながら神速で接近する。 しかし。 「黒妖陣(ブラスト・アッシュ)!」 突然響いた力ある言葉によって、ズーマの進路上に突然黒い何かが涌き出る。 ズーマは咄嗟に左へと跳んでそれを避けようとするが、流石にタイミングが悪すぎた。 回避しきれず、右腕がその黒い何かに触れた瞬間――ざあっ、とズーマの右腕が黒い塵と化す。 「ぬおっ……!」 ベアクローがカランと地面に落ちた。 命あるもの、意思あるものだけを塵と滅する黒魔術だ。 痛みを堪えながら再度距離を取り、ズーマはその声がした方を見やる。 そして物陰から――栗毛の少女が現れた。 「リナ殿……来てくれたか!」 「『虫の知らせが、助けねば!』……なんて言いながら飛び出していった時には本気で見捨てようかと思ったわよ? でもまさか本当に誰かが襲われていたなんてね」 それはズーマがその手で殺したいと思っていた人間だった。 ☆ 十年経った。 才能があったのだろう、ラドックはアサシン・オブ・アサシンとまで呼ばれるようになっていた。 しかし、十年近くかけてようやく掴んだ情報はラドックの希望を打ち砕くものだった。 かつて神聖樹のあった町、サイラーグごと仇の盗賊たちは全滅していたのだ。 そして同時にラドックは知った。 サイラーグが――仇が滅んだ原因を。 「リナ=インバース……!」 それが仇を死へと追いやった憎い標的の名だった。 ☆ 怨嗟が篭った声を聞いてリナは思わず尋ねてしまう。 「へ? ……あたしの事を知ってんの?」 見覚えはない――というか黄色い生物的な全身鎧を着ているので例え知りあいだったとしても判らなかっただろうが……。 ただ特徴から考えるに、恐らくこれが聞いていたガイバーという奴なのだろう……リナが思ったのはその程度だった。 そんなリナとドロロに向かって朝倉が警告をする。 「気をつけて、そのズーマという男は恐ろしく強いわよ」 「ズーマ? ……ってまさかこいつ、アサシン・ズーマなの!?」 思わずリナが聞き返す。 それに朝倉が答える前にズーマが口を挟む。 「手間が省けた……これでようやくお前を殺せる」 どことなく嬉しそうにズーマが呟く。そしてその声を聞いてリナは確信した。 嫌な事に聞き覚えがあったのだ、その声に。 ……間違いない、こいつはズーマだった。 「まさか、あんたまで居たなんてね……名簿には名前が載ってなかったはずだけど?」 「……気にする必要はない。ここで死ぬのだから」 リナの軽口にズーマは左のブレードを掲げ、跳びかかる。 その異常なまでの速度に咄嗟に反応できずにリナは内心悲鳴をあげる。 「そうはいかんでござる!」 だが、横からドロロが飛び出し匕首でズーマを吹き飛ばす。 ナイス、ドロロ君! リナは内心でそう喝采をあげながら飛び退き、呪文を唱え始める。 ちらりと視線を動かすと地面に倒れている朝倉は足に手を当て、その場から動こうとしない。 しばらく動けそうにない……それを確認して、リナは即決する。 そしてズーマを抑えていたドロロに向かって一方的に宣言した。 「ドロロ君、しばらくそいつの相手を任せたから!」 「リナ殿? 一体なにを――」 ドロロが疑問を投げかけるがリナは構わず呪文を解き放つ。 「風魔咆裂弾(ボム・ディ・ウィン)!」 力ある言葉に応えて風が炸裂する。 嵐のようにはじけた烈風に吹き飛ばされてズーマとついでにドロロが空を舞う。 「くっ!」 「り、リナ殿おおおーーー!?」 遥か彼方へと吹き飛んでいくドロロに向かってリナは気楽に手を振って言った。 「足止め頼むわねー……さて、と。あたしはリナ、リナ=インバース。さっきの青いカエルっぽいのがドロロくん」 地面に倒れている朝倉に駆け寄りながら、リナがそう自己紹介を始める。 それに対して頭を下げて感謝を伝え、朝倉も答える。 「助けてくれた事には感謝するわ。私は朝倉涼子、こっちはヴィヴォオちゃん」 「いまさら聞くのもなんだけど……あんた達、殺し合いに乗ってないわよね?」 「ええ。信じられないかしら?」 「まあ、殺し合いに乗ってる奴が子供を抱えてたりはしないでしょうし……とりあえず信じておきましょ。傷を見せて」 そういいながらリナは朝倉の足の傷を見やる。意外と傷は軽く、既に血も止まっていた。 回復魔法を使ったのかしら、などと考えながらリナは呪文を唱え始める。 「何をする気?」 訝しげに尋ねてくる朝倉の質問には答えず、リナは彼女の足の傷に手を当てながら呪文を解き放つ。 「治癒(リカバリィ)」 治癒力を促進して傷を癒す術だ。 見る見るうちに朝倉の傷が塞がり、とりあえず歩行に支障がない程度には回復した。 「これで歩けるでしょ……ズーマの相手はあたしたちがするからあなたはその子と一緒にどこかに隠れていて」 そう言いながらズーマの方へと駆け出そうとしたリナを朝倉が呼び止める。 「待って。私も行くわ」 「……戦えるの? それにその子はどうするつもりよ?」 「このまま背負っていくわ。流れ弾に当たったら困るしね。……それと私が戦えるかどうかはすぐに判ると思うわ」 微笑を浮かべながらそう告げる朝倉をみて、何処か胡散臭さを感じながらも結局リナは了承した。 人手はいくらあっても足りないぐらいなのだ。 「りょーかい。じゃあ、いくわよ!」 「ええ」 そして二人と気絶した一人はアサシンたちの死闘の場へと駆け出した。 ☆ 「うう、いくらなんでも無茶苦茶でござるよ……」 すたっと、危なげなく地面に着地しながらドロロが呻く。 おかしな話だが、ズーマの感想も似たような物だった。 まさか味方ごと魔法で吹き飛ばすとは無茶苦茶にも程がある……だが完全に不意を突かれた事も事実だ。 何しろ直撃を食らってしまったのだから。 ズーマは地面に着地すると同時に急いでリナ=インバースの元へと走り出そうと足を動かす。 だが。 「……退け」 「退けぬ」 ドロロが眼前に立ちふさがった。 多少の苛立ちと共にズーマはドロロに言い放つ。 「お前からは似た空気を感じる。アサシンがなぜ人を守ろうとする」 「お主こそ、何ゆえ殺そうとする? リナ殿に恨みがあるように感じられたが」 「……語る必要はあるまい。死に往く者には」 ズーマは会話の無駄を悟り、高周波ブレードをドロロに振り下ろす。 だが、眼力でブレードの威力を悟ったドロロは迂闊に匕首で受けずに、かわす事でその攻撃をいなす。 「ふん!」 「くっ……! せいや!」 だが、速さも、力も、技の冴えすらも、ズーマはドロロを圧倒していた。 防御に徹しているというのに、ドロロの身体には避けそこなったブレードによる傷が徐々に増えていく。 ガイバーの強化による実力の差が如実に出ているのだ。 忍者の歩法や分身などで幻惑して、辛うじて攻撃を避けているがこのままでは不味い。 ドロロの心に焦りが灯ったその時。 「冥壊屍(ゴズ・ヴ・ロー)! 」 乱入してきたリナが呪文を放った。 地面に当てたリナの手から黒い影がほとばしる。 直進してきた精神と肉体を喰らうその影を、ズーマは横に跳ぶことであっさりとかわした。 だが、それを見てリナは指をパチンと鳴らす。 「……!」 ズーマから動揺の気配が漏れる。 その瞬間、影がズーマを追って直角に曲がったのだ。 本来は真っ直ぐにしか進まない術だが、呪文の意味を完全に理解していればこういったアレンジもまた可能なのだ。 追尾してくる影と、ドロロの斬撃に一転、追いこまれながらもズーマは呪文を完成させた。 「虚霊障界(グーム・エオン)」 力ある言葉に誘われてズーマの周囲に黒い霧が噴き出す。 霧に触れた瞬間、影はあっさりと消滅――そして闇の霧が辺りから完全に光を奪った。 「またこれ!?」 リナが舌打ちする。 この闇の霧の中ではほとんどの魔法が無効化されてしまうのだ。 流石に魔法なしでズーマと接近戦をするほどリナは無謀ではなかった。 霧の効果範囲から抜け出そうと慌てて後ろに下がる。 と。 ――ギン、と何かがぶつかり合う音が響く。 「邪魔をするな……!」 「しない訳にはいかぬでござる! はァッ!」 闇の中、ズーマの呟きとドロロの叫びが響く。 そしてアサシン同士の闇を渡る戦いの音だけが辺りに鳴り響いた。 「この闇の中で戦っているの……?」 後ろから朝倉が呟く声が聞こえる。 「みたいね」 それに答えながらリナは闇を見つめる。 闇のせいで見えないが、リナに襲い掛かってきたズーマをドロロが迎撃してくれているのだろう……しかしこれでは迂闊に動けない。 下手に動けばアサシン同士の斬り合いに巻き込まれてあっさりと即死――なんて可能性すらあるからだ。 内心焦っていたリナに、朝倉が静かに囁きかけてきた。 「この霧…………魔力結合を阻害し無力化する空間を発生させているのかしら?」 「阻害? ええ、そうよ。……くっそー、せめてタリスマンがあればな~」 ぼやくリナに朝倉は納得したように頷くとそっと声を潜めて告げてきた。 「ふうん。……ねえ、魔法の準備をしておいて」 「まさか……これを何とか出来るの!?」 「制限されているから確実に、とはいえないけど……これだけ至近なら出来るかもしれないわ」 「かも……か。とはいえ他に手はないし……任せていいのね?」 「やれるだけやってみるわ」 そしてリナは呪文を、朝倉は高速言語を唱え始めた。 闇の中でズーマとドロロがぶつかり合う音に、二人の詠唱が重なる。 そして朝倉が静かに指を空に上げながら呟いた。 「情報連結解除、開始」 瞬間――朝倉の付近の闇の霧が光の粒子へと変じた。 そしてそれは徐々に広がり、数秒もしないうちに魔法を遮る闇の霧は文字通り――霧散した。 「なっ――!」 驚愕に一瞬動きが止まったズーマに向かって続いてリナも呪文を解き放つ。 「影縛り(シャドゥ・スナップ)!」 呪文と共に途中でパクった――もとい、拾ったベアークローをズーマに向かって投げる。 ザッ、とベアークローがズーマに――正確には夕日で長く伸びたズーマの影へと突き刺さる。 「ぐっ!」 その瞬間、ズーマの動きが凍ったように硬直する。 精神世界面(アストラル・サイド)から相手を拘束する術だ。 この術は陽が翳って影が消えただけで解けてしまうようなマヌケな欠点もあるが、力づくでは絶対に解けない。 術が成功した事を見て、リナが声をあげる。 「ドロロ君!」 「あい判った!」 闇の中の死闘でかなりの傷を負ったのか、ドロロは血塗れだった。 だが、闘志は微塵も衰えていない。 匕首を逆手に持ち、神速の速さでズーマへと接近し斬撃を放つ。 ……そして一瞬の交差の後、ドロロは匕首を鞘に収めながら静かに呟いた。 「零次元斬」 そう呟くと同時に、ズーマの身体が歪み、徐々にその姿が薄れていく。 「リナ=インバースーーー!」 次元の狭間へと落ちながらズーマは絶叫をあげる。 次元が歪んだ影響か、影縛り(シャドゥ・スナップ)の拘束が僅かに緩んだのか――動かないはずの腕を動かし、胸部装甲をめくった。 ズーマは最後のチャンスを自分を生かす為ではなく、標的を殺す事に使ったのだ。 そしてメガ・スマッシャーが放たれた。 胸部粒子砲を撃ち終えると同時にズーマは完全に次元の狭間へと呑み込まれていった。 それがアサシン・ズーマ――いや、復讐者ラドック=ランザードの最後だった。 ☆ あ、やばっ! あたしがそんな嫌な予感を感じたのは、影縛りで動けないはずのズーマが何故かこちらを振り向いて胸部から光を放つと同時だった。 咄嗟に横に跳ぼうとしながら……あたしは理解してしまった。 こりゃ避けられないわ、という事を。 死ぬだろうな、これ――そんな暢気な事を考えているうちに衝撃が来た。 「うげ!」 何故か横から。 ゴロゴロと地面の上を転がりながらあたしは見た。 竜族の閃光の息(レーザーブレス)のような光が付近の建物を消し飛ばしながら通り過ぎていくのを。 地面を転がったあたしに向かって朝倉が声をかけてくる。 「これで助けてもらった事と傷の治療の借りは返せたかしら?」 「ま、ね。助け方はともかくとして、助かったわアサクラ」 疲労の浮かんだ顔でそう言ってくるアサクラにあたしも苦笑しながら返す。 どうやら咄嗟にアサクラが蹴り飛ばしてくれたお陰で助かったみたいだった。 「リナ殿!」 ドロロ君が叫びながら駆け寄ってくるのが見える。 安心させるように手をパタパタと振ってあたしは起きあがって言った。 「あー、大丈夫、大丈夫……こっちは見ての通り何とか無事よ」 なんにせよ、とりあえず一段落着いたのだろう。 夕日の中、ズーマが消滅した地面を見つめながらあたしは嘆息した。 【ラドック=ランザード @スレイヤーズREVOLUTION 死亡確認】 【残り31人】 ※ラドック=ランザードの荷物も消滅しました。 【D-02 遊園地/一日目・夕方】 【リナ=インバース@スレイヤーズREVOLUTION】 【状態】精神的疲労(中) 【持ち物】ハサミ@涼宮ハルヒの憂鬱、パイプ椅子@キン肉マン、浴衣五十着、タオル百枚、 レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 遊園地でがめた雑貨や食糧、ペンや紙など各種文房具、 デイパック、 基本セット一式、『華麗な 書物の 感謝祭』の本10冊、ベアークロー(右)(刃先がひとつ欠けている)@キン肉マンシリーズ 【思考】 0.殺し合いには乗らない。絶対に生き残る。 1.朝倉たちに対応してから遊園地のパソコンを調べ、晶達と連絡を取る。 2.当分はドロロと一緒に行動する。 3.ゼロスを警戒。でも状況次第では協力してやってもいい。 4.草壁サツキの事を調べる。 ※レリックの魔力を取り込み、精神回復ができるようになりました。 魔力を取り込むことで、どのような影響が出るかは不明です ※ガイバーの能力を知りました。 ※0号ガイバー、オメガマン(名前は知らない)、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。 ※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。 ※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。 ※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。 ※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。 【ドロロ兵長@ケロロ軍曹】 【状態】切り傷によるダメージ(中)、疲労(大)、左眼球損傷、腹部にわずかな痛み、全身包帯 【持ち物】匕首@現実世界、魚(大量)、デイパック、基本セット一式、遊園地で集めた雑貨や食糧、 【思考】 0.殺し合いを止める。 1.朝倉たちに対応してから遊園地のパソコンを調べ、晶達と連絡を取る。 2.リナとともに行動し、一般人を保護する。 3.ケロロ小隊と合流する。 4.草壁サツキの事を調べる。 5.「KSK」という言葉の意味が気になる。 ※なのは世界の単語が車に関することだと思っていましたが、違うような気がしてきました。 ※ガイバーの能力を知りました。 ※0号ガイバー、オメガマン(名前は知らない)、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。 ※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。 ※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。 ※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。 ※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。 【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】 【状態】疲労(特大) 、ダメージ(大) 【持ち物】鬼娘専用変身銃@ケロロ軍曹、小砂の首輪 メイド服@涼宮ハルヒ、ディパック(支給品一式)×2、新・夢成長促進銃@ケロロ軍曹、リチウムイオンバッテリー(11/12) 、クロスミラージュの銃把@リリカルなのはStrikerS 【思考】 0、ヴィヴィオを必ず守り抜く 1、リナたちと交渉する 2、キョンを殺す 3、長門有希を止める 4、古泉、みくる、サツキを捜すため北の施設(中学校・図書館・小学校の順)を回る。 5、基本的に殺し合いに乗らない。 6、ゼロスとスグルの行方が気がかり。 7、まともな服が欲しい。 8、できればゲーム脱出時、ハルヒの死体を回収したい。 9、ヴィヴィオの変化が気になる。 【備考】 ※長門有希が暴走していると考えています。 ※クロスミラージュを改変しました。元に戻せるかどうかは後の書き手さんにお任せします。 ※制限に気づきました。 肉体への情報改変は、傷を塞ぐ程度が限界のようです。 自分もそれに含まれると予測しています。 ※アスカが殺しあいに乗っていると認識。 ※クロスミラージュはグリップのみを残して銃身は切断されています。修復可能かどうかは次の書き手さんにお任せします。 【ヴィヴィオ@リリカルなのはStrikerS】 【状態】疲労(大)、魔力消費(中)、気絶中 【持ち物】バルディッシュ・アサルト(6/6)@リリカルなのはStrikerS、SOS団の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱 【思考】 0、ママ……助けて……恐い…… 1.なのはママが心配、なんとか再開したい。 2、キョンを助けたい。 3、ハルヒの代わりに、SOS団をなんとかしたい。 4、スバル、ノーヴェをさがす。 5、スグルとゼロスの行方が気になる。 6、ゼロスが何となく怖い。 7、アスカお姉ちゃんが殺しあいに乗ったなんて…… 【備考】 ※ヴィヴィオの力の詳細は、次回以降の書き手にお任せします。 ※長門とタツヲは悪い人に操られていると思ってます。 ※キョンはガイバーになったことで操られたと思っています。 ※149話「そして私にできるコト」にて見た夢に影響を与えられている? ※アスカが殺しあいに乗っていると認識。 ※ガイバーの姿がトラウマになっているようです。 時系列順で読む Back この温泉には野生の参加者もはいってきます Next 笑って、笑って、君の笑顔が――― 投下順で読む Back この温泉には野生の参加者もはいってきます Next 本当の敵 Nord Stream Pipeline -Disaster- ラドック=ランザード(ズーマ) GAME OVER 朝倉涼子 遊園地に日は暮れる ヴィヴィオ Nord Stream Pipeline -on stream- リナ=インバース ドロロ兵長
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未だに夢に見る。 卑小で薄汚い欲望に満ちた大人たちによって蹂躙された陽だまりを。 血塗れになって倒れる彼女。いくら泣き叫んでも知らぬふりをする周囲。 その時になってようやく悟った。間違っていたのは世界ではなく自分たちなのだと。 弱肉強食、強きが全てを奪い尽くす。世界の真理はそんな単純でありふれたもので、「格好良い大人」なんてものは何処にも存在しないかった。 そうして視界に色が戻った時、自分は全てを失っていた。 憤りさえ覚えなかった。こんなことになるくらいなら、感情など無くなってしまえばいいとさえ思った。 だから自分は道徳も倫理も捨て去って殺し続けた。今までもこれからも、それだけでいいと思っていた。 けれど。 その果てに、あたしは――― ▼ ▼ ▼ 未だに夢に見る。 夢の中の自分は、大きなガラス筒の中で生暖かい透明な液体に浸かって眠っていた。 次々とやってくる人たち。彼らの心は鮮明に頭の中に流れ込んできて、彼らは皆お金か戦争か、そればかりを考えていた。 怖くなった。だから静かになってと、それだけを願って力を込めたら、それだけで彼らは皆動かなくなった。 彼らは何度もやってきた。誰も彼も自分を殺したいか利用したいと考えていた。彼らは次々動かなくなった。 あるとき、優しそうなお婆さんがやってきた。頭の中にはお金でも殺人でもなく、帰りを待っている家族の姿が映っていた。 そのことに、自分は安堵した。けれどお婆さんは自分に銃を向ける。 お婆さんの息が絶える時、頭の中に見えたのは病気で寝ている孫の顔だった。お婆さんは心の中で孫に詫びながら死んでいった。 もう、誰も殺したくなかった。 だから自分はもう終わってよかった。次にやってくるのが誰であろうとも、その人の自由にさせようと考えた。 けれど。 その果てに、僕は――― ▼ ▼ ▼ 「失敗しちゃったのね、あたし」 ベッドスタンドの灯りだけが薄ぼんやりと光る部屋の中、簡素な造りのベッドの縁に腰かけた彼は、振り絞るような声音で呟いた。 中性的な外見の男だった。スラリと細く長い手足は男とは思えないほどで、しかし痩身の不健康さとは無縁な均整の取れた体は正しく美麗と呼称できるだろう。顔を彩る耽美さといい、彼が普段から美容に気を使っているのだということは容易に察することができた。 そんな、情をこめて微笑めば大抵の女子は振り返るのではないかと思える相貌は、しかし今は憂鬱の翳りに晒されていた。強い悲しみや喪失感に苛まれているというわけではないようだが、それでも表層に浮かんだ負の情念は隠しようがない。 有栖院凪という名の男は、己の無力を嘆くように、ただ項垂れていた。 「あたしの裏切りも、それで何をするのかも完全に筒抜けだった……尻尾掴ませるようなヘマをしたつもりはなかったけど、"そういうこと"ができる伐刀者がいたってことかしら。 やっぱりメンバーの詳細を掴みきれなかったのが痛かったわね」 「まあ、そっちの事情は大体分かったけどさ」 答える声は高く、それが未だ変声期を迎えていない少年のものであることは一声で分かった。 視線を向ければ、そこにいたのは印象を裏切ることのない小柄な少年だった。黒目に黒髪、特にこれといった特徴のない、普通の東洋人にも見える少年だ。 けれど伐刀者としての眼識を持つ凪には、その小柄な体躯に秘められた規格外の魔力の多寡がはっきりと感じ取れた。単純な総魔力量だけを見ても、自分の知る如何なる伐刀者をも超えて余りある。それはサーヴァントと呼ばれる、凪に与えられた"力"の具現であった。 明らかな超常の力を漂わせて、しかしそんな気配など微塵も感じさせない少年は、凪に問いかけた。 「結局マスターはどうするつもりなの。その暁学園とかいうのを止めたいっていうなら、こんなところで油売ってる暇なんてないでしょ。そいつら止めるためだけに聖杯が欲しいって言うんなら、流石に仰々しいとは思うけどさ」 若干呆れたような口ぶりの少年に、凪は同意を示す苦笑だけを返した。 既に少年には、凪が直前まで何をしていて、そして何を目的に動いていたのかを伝えてある。無論、この状況そのものに疑念を抱いている凪は馬鹿正直に自分の身の上を話すつもりなどなく、当然少年にも虚実入り混ぜた話をでっち上げて話したのだが、不思議なことに少年は凪の話に含まれた虚実の部分のみを正確に看破してのけた。聞けば「そういう機能」があるとかで、流石の凪もこれには観念して改めてこうなった経緯を話した、という一幕があった。 凪の身の上を一言で言えば、とある学園に任務で潜入している暗殺者だ。暁学園という架空の学園組織に協力する形でその行動を補佐するために破軍学園へと入学し、そこの有力者たちと親交を深めた。そして来る前日、ついにその任務を結実させる決行日が到来したのだが…… 「そうね……あたしとしても、こんなところに招かれるなんて予定外だったの。正直言えば早く帰りたいっていうのが本音ね」 言って凪はこの昭和の街へと連れられる前、すなわち元の時代で意識を失う直前のことを思い返した。 凪の任務とは破軍学園を裏切り、その構成員へと奇襲を仕掛けることだった。凪はそれを迷いなく遂行した。ただし、裏切る対象は破軍学園ではなく暁学園の側であった。 それは疑う余地もなく、自らの所属する組織への反逆だった。今まで忠実に任務をこなし、勘定さえも捨て去ったはずの凪が何故そのような暴挙に出たかと問われれば、それは情に絆されたとしか言いようがなかった。 任務遂行のために近づいた少女が抱く願いと心が、あまりにも綺麗だったから。理由なんて、結局はそんなものだ。けれど、そんなつまらない理由であっても、自分はこうしてかつての光を取り戻すことができた。 だから後悔などしていないし、今もその少女や周りの人たちを救いたいと思っている。自分の無力は百も承知だが、それでも通したい意地はあるのだ。だからこそ早急な脱出を凪は望んだ。聖杯など知ったことではないし、帰れるならさっさと帰還したい。 ……奇襲に失敗して敵に捕まり気絶したところを連れてこられたから、そういう意味では僥倖だったのかもしれないが。 「とはいえ現状分かってる中で一番確実な帰還方法が聖杯の獲得なのよね。はぁ、もういっそ優勝目指しちゃおうかしら」 「マスターがそれを望むなら僕も吝かじゃないけどね。けど、それは難しいんじゃないかな。だってほら、僕アサシンだし」 「あら、あなた言うほど弱いわけじゃないでしょ」 「そりゃ僕だって負けるつもりはないけどね。それでも現実問題として真っ向から華々しく、なんてことはできそうにないからそこは分かってほしいかな」 語るアサシンの少年は、しかし弱気な様子など微塵も感じられない。その口調はあくまで性能的な特徴を語るのみで、本人の言う通り負ける気などさらさらないようだった。 「……実を言うとね、あたしにも叶えたい願いの一つや二つはあるの。それも聖杯なんて埒外の奇跡、そんなものが本当にあるなら、変えたい過去はいくらでもある」 それは例えば、生涯忘れることはないだろう親友の死であったりとか。 あるいは、汚いものを見せてしまった子供たちのことであるとか。 他にも他にも、後悔はすぐ思いつく範囲でさえも数え切れず、自分の半生は間違いと無力と無念で満ち溢れたものだけど。 「けどね、あたしはそれよりも珠雫たちのことのほうが大事。過去を忘れるつもりも蔑ろにするつもりもないけど、でも守れなかった過去よりもまだ守れる今のほうがあたしは大事なの」 凪は俯けていた顔を上げて、言った。 「だからアサシン、あたしは元の世界に戻るわ。そのために力を貸してちょうだい」 「うん、分かった」 その言葉にアサシンは当然だと言わんばかりの態度で向き直る。 「僕にも叶えたい願いはいくらでもある。けど、それは過ぎ去った昨日のことでしかない。そこはマスターと同じ意見だよ。だから」 何か眩しいものでも見るような目で、アサシンは凪を見つめた。 「いいよ、僕がきみに力を貸そう。悔やむのも苦しむのも、まずは諦めず頑張ってからだ」 差し出された右手を取って、凪は己の侍従たるアサシンに軽く笑みを返した。 共に描くはまだ見ぬ未来。忘れ得ぬ過去を胸に抱いて、それでも彼らは明日を往く。 心より助けたいと願った、一人の少女のために。凪はこの身を修羅に堕とそうともその一念を貫くのだと決めたのだった。 【クラス】 アサシン 【真名】 天樹錬@ウィザーズ・ブレイン 【ステータス】 筋力D 耐久C 敏捷B+++ 魔力A 幸運B 宝具B 【属性】 中立・中庸 【クラススキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 【保有スキル】 I-ブレイン:A 大脳に先天的に保有する生体量子コンピュータ。演算により物理法則をも捻じ曲げる力を持つ。 また、I-ブレイン自体が100万ピット量子CPUの数千倍~数万倍近い演算速度を持ちナノ単位での思考が可能。極めて高ランクの高速思考・分割思考に相当する。 工作技術:B 敵地に侵入・掌握するための諸般の技術。生前のアサシンは依頼達成率100%の便利屋として数多のプラント等に潜入し、軍の戦艦の中枢すら掌握したことさえある。 ランクはダウンするも陣地破壊・破壊工作・情報抹消の他、電子戦のスキルを取得可能。 仕切り直し:C 戦闘から離脱する能力。 また、不利になった戦闘を戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を初期値に戻す。 【宝具】 『元型なる悪魔使い(ウィザーズブレイン・アーキタイプ)』 ランク:B 種別:対人~対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:300 全ての魔法士の雛形にして完成型。世界でただ二人の対存在であることに加え、原初の魔法士の能力を再現したものであるため、神秘の伴わない未来科学の産物としては破格の神秘を内包するに至った。 魔法士としての固有能力は「無限成長」であり、本来書き換え不可能な基礎領域を書き換えることによりあらゆる能力を使用可能とする。 アサシンは自身が長時間に渡り目撃・確認したあらゆるスキルと技能系宝具を、種別や分類・原理にもよるが習得可能である。ただし悪魔使いのコピー能力は仮想的な能力の再現であるため、習得したスキル等はオリジナルと比べてランクが1段階低下する。 また、以下の魔法士能力を使用可能。基本的には2つまで同時使用が可能だがアインシュタインとサイバーグのみ単独でしか発動できない(アインシュタインは機能を制限することにより同時使用が可能)。 「短期未来予測デーモン・ラプラス」 ニュートン力学に基づき、3秒先までに起こり得る未来を可能性の高い順に表示する短期未来予測。極めて高ランクの直感及び心眼(真)に相当する。 「運動係数制御デーモン・ラグランジュ」 騎士の身体能力制御のデッドコピー。 運動速度を5倍、知覚速度を20倍にまで加速する。ただし不自然な動きから発生する反作用を全て打ち消す関係上、加速による運動エネルギーを得ることはできず結果として倍加されるのは単純な速度のみとなる。 「仮想精神体制御デーモン・チューリング」 人形使いのゴーストハックのデッドコピー。 接触した無機物に仮想的な精神体を送り込み、無理やり生物化させて支配下に置く。生み出されるのは大抵は数mの巨大な腕であり、それ単体では10秒程度しか形を維持できず、物理的な強度も元となった素材に左右される。 アサシン単体では同時に生み出せるのは一体のみだが、高度な演算能力を持つ外部デバイスと合わせればそれ以上の数を生み出すことも可能となる。 「分子運動制御デーモン・マクスウェル」 炎使いの分子運動制御のデッドコピー。 基本的には大気中から熱量を奪うことで窒素結晶の弾丸や槍、盾を作り出し攻撃・防御に転用する他、一点に熱量を集中させることによる熱量攻撃を可能とする。最大射程は視認できる範囲まで。 二重常駐させることにより、氷の弾丸を制御しつつ同時に熱量を操作して弾丸を水蒸気爆発させるという使い方もできる。 「論理回路生成デーモン・ファインマン」 空賊の破砕の領域のデッドコピー。分類的には情報解体に相当する。 直径20センチほどの限定空間に論理回路を生成し、接触した対象を情報解体し物理的には分子・原子単位まで解体する。ただし事前に空間内の空気分子の数を制限する必要があるため、マクスウェルとの併用が前提となる能力である。 「空間曲率制御デーモン・アインシュタイン」 光使いの時空制御のデッドコピー。 重力方向の改変による飛行、空間を捻じ曲げることによる超重力場の生成、空間跳躍、重力レンズによる防御、対象を無限の深さを持つ空間の穴に30分だけ閉じ込める次元回廊を使用可能。 機能を制限した場合、重力の軽減による落下速度の抑制のみ使用可能となる。 「世界面変換デーモン・サイバーグ」 騎士の自己領域のデッドコピー。 自身の周囲1mに通常とは異なる法則の支配する空間を作り出し、その空間と共に移動することにより亜光速での移動が可能となる。自身のみならず領域内に侵入した他の者も同一の条件下で行動可能。 ただし発動可能時間は主観で3分のみ。それを過ぎればweaponのナイフに埋め込まれた結晶体が崩壊し使用不可能となる。 【weapon】 サバイバルナイフ: 銀の不安定同素体であるミスリルで構成されており、物理・情報の両面において非常に頑強。 柄にはサイバーグ発動に必要な結晶体が埋め込まれている。これが破損した場合は魔力を用いて修復することが可能であるが、相応に時間がかかる。 【人物背景】 依頼達成率100%を誇る便利屋の少年。世界に二人しか存在しない「悪魔使い」の片割れであり、世界最強格の魔法士の一人。 シティ神戸の崩壊、シティロンドンにおける世界樹の種にまつわる騒動に関与し、その身は否応なく世界規模の戦いへと投じられることになる。 【サーヴァントとしての願い】 願う事柄は無数に存在する。 しかしそれらに無理に固執するつもりはなく、マスターの好きにやらせようと考えている。 【マスター】 有栖院凪@落第騎士の英雄譚 【マスターとしての願い】 珠雫の願いを、珠雫の大切な人達の夢を壊させない。 【weapon】 黒き隠者(ダークネス・ハーミット) 【能力・技能】 伐刀絶技:日陰道(シャドウウォーク) 影を対象とした概念操作系の伐刀絶技。影への潜航や影縫いによる行動阻害などが可能。 また、暗殺者としての諸般の技術にも優れる。 【人物背景】 破軍学園の一年四組所属。主人公である黒鉄一輝やその妹である黒鉄珠雫といった面々の友人。体は男で心は乙女、実際女子力はかなり高い。 元々は国外において親に捨てられスラムで生活するストリートチルドレンだった。しかし無法者の手で無二の仲間が殺されたことをきっかけに「解放軍」と呼ばれる犯罪組織に身を投じ、黒の凶手と呼称されるほどの暗殺者に育つ。 破軍学園に入学したのも本来は解放軍の任務の一貫であり、明るく優しい態度も見せかけのものでしかなかったが…… 4巻、暁学園に奇襲仕掛けて返り討ちに遭い気絶した辺りから参戦。 【方針】 早急な帰還、及び暁学園の返り討ち。 聖杯の入手は基本度外視だが必要になったら入手を目指すし、仮に入手して危険性がないことを確認できたら迷いなく使用する。 なお道中での殺人には躊躇なし。 【把握媒体】 有栖院凪:アニメだと参戦時期までやらないので原作読んでください。4巻まで読めばいいです 天樹錬:ラノベです。1巻と4巻読めば大丈夫です。2巻と3巻には登場しないのでこっちは読む必要はないです
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特徴と傾向 全体的に紙耐久、高火力。そして、自身の戦闘力を向上させるスキルもしくは特殊移動のアビリティを持っている。 また、比較的足が速い エージェント一覧 ミヌー クリーパー ゴースト スイフト モナーク
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《アサシン(052)》 キャラクターカード 使用コスト2/発生コスト2/青/AP40/DP40 【サーヴァント】 このカードは、アプローチに参加することができない。 (牡丹や百合より真に可憐なるは添えの花か――健気なものだ。) カーニバル・ファンタズムで登場した青色・【サーヴァント】を持つアサシン。 アプローチに参加できない効果を持つ。 コスト2で脅威のAP・DP40を誇るが、アプローチできないデメリットを持つ。 しかし妨害は普通に参加できるため、妨害専用キャラと考えるといいだろう。 専用サポートである《山門警備員だもの》と組み合わせれば強力。 場に出す効果で出した場合はデメリットは関係なく、即座に妨害できる。 関連項目 《山門警備員だもの》 収録 カーニバル・ファンタズム 01-052 カーニバル・ファンタズムスターターデッキ 01-052 編集
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ギルドチャレンジ アサシンギルド 傭兵ギルド 娼婦ギルド 盗賊ギルド ランク アサシンギルド 内容 回数 備考 戦闘中アサシン・シグナル使用 25 - 矢の嵐攻撃を行う 15 - アサシン・シグナルでターゲットを倒す 20 - コアメモリーでアサシン・シグナル使用 5 - 弟子をアサシンランクまで育てる 5 最高ランクのアサシーノまで育てる 傭兵ギルド 内容 回数 備考 傭兵達に番兵を攻撃させる 10 - 番兵を投げつけて足場を破壊する 5 木で出来たやぐらのような足場に掴んだ敵を投げる 重装兵を倒す 25 全身銀の鎧に大型武器を持った敵 教皇の衛兵を倒す 25 バチカンの橋の西に4人常駐 馬に乗った状態で番兵を倒す 25 2人以上の敵(追加も含める)に対しては人数に関係なく1回馬から馬への飛び移り暗殺で1回馬に乗って銃・ボーガンは気づかれなければ1回(たとえば傭兵をけしかけ戦闘状態の番兵を遠巻きからボーガンで倒す)アサシンシグナルや矢の嵐でもカウントされる 乗馬中の番兵をエア・アサシンで倒す 10 馬から馬への飛び移り暗殺でもOK 同時暗殺を成功させた 10 ダブルブレード装備後から可能 番兵から武器を奪い、それを使って倒す 5 素手でカウンターして奪う 5人の番兵を10秒以内に倒す 5 - 5人以上を倒すキルストリークを成功させた 10 フル・シンクロの条件に5人以上キルストリークが入っているSEQUENCE-4のMemory-4が狙いやすい 娼婦ギルド 内容 回数 備考 娼婦達に番兵の注意を引かせる 10 娼婦を引き連れている状態で近づき過ぎない位置から番兵をロックオン後、Yボタンを押す 群衆や隠れ場所を使って敵を回避する 10 敵に発見され追いかけられているときに敵の視界外に出てわらの山やベンチ、人ごみに紛れて警戒解除まで待つ 番兵の詰め所にいる兵を見つからずにクロスボウで倒す 20 詰所は木の杭で囲まれた小規模な敵基地の事腕組みをして仁王立ちしている番兵のみカウントされる、巡回している番兵や弓兵はカウントされないまた、普段腕組みしている番兵なら持ち場を離れていてもカウントされる殺した後に数秒間発見されなければ1カウントSEQUENCE-6のMemory-2が狙いやすい。(ミッションをスタートさせずにフランス軍の詰め所で見つからないようにちまちま撃つ)撃ったあと即座に逃げるためには、LT/L1でロックオンせずに狙うのがよい 番兵が乗っている馬を騎手を殺さずに奪う 10 Bor○で引きずり下ろしてからすぐに暗殺でもカウントされる、乗る必要はない。 死体を壁やわら束に隠す 5 わらの山に死体を運んで投げ入れる 番兵を毒殺する 15 毒の効果で死ぬのを待たずに殺してもOK 番兵を煙幕を使って倒す 20 弟子のアサシンが投げた煙幕の効果中でも可(本人が番兵を倒す) 番兵を背後から倒す 10 - 紛れている場所から番兵を暗殺する 5 藁の中等に隠れている状態で通りかかる番兵を引きずり込んで殺すRT/R1を押した状態でのアクティブな暗殺ではダメ 盗賊ギルド 内容 回数 備考 盗賊達を使って番兵をおびき出す 10 盗賊ギルドの外に2組いるのでそれをつれて一番近い街に行く。すぐ終わる 300メートルダッシュ 1 水道橋修理後に水道橋上を走るもしくは、田園地域で周りに何もない見晴らしの良い場所を大回りしながら走るのが簡単 馬から梁に飛び乗る 20 道の真上を横切る梁に飛び移る馬を走らせてAor×で立ち上がり、建物と建物を渡す梁にもう一度Aor×で飛び乗る(押しっぱなしによるオートジャンプではカウントされない)くるっと回って上に乗った場合のみカウントされる(タイミングが少しずれると懸垂で上る)※馬から梁に飛び乗る場所の例:中心街突き出ている最北端付近の狭い路地の数箇所 イーグルダイブを行う 40 - 25メートル以上の高さからダイブを行う 1 テベル島の隠れ家のてっぺんから川に飛び降りてAor× 250Fすりとる 1 市民から地道にすりとってもいいが、悪い噂が蓄積すると現れる先触れに、500F渡した直後にすりとることで500Fを回収するのが手っ取り早い パラシュートでの移動距離計500メートル以上 1 サンタンジェロてっぺん×2とちょっと程の距離。登るのがダルい場合はコロッセオがオススメ。多分早いし簡単 番兵を飛び道具で倒す 25 - 梁からのエア・アサシンで番兵を倒す 5 建物と建物の間にある棒も梁判定 ランク ギルド 達成 ランク 備考 アサシンギルド 0 5 初期値 5 1 アサシンギルドの紋章アンロックアルタイルの剣アンロック 盗賊ギルド 0 なし - 2 10 - 5 5 盗賊ギルドの紋章アンロック 9 1 狐の剣アンロック 傭兵ギルド 0 なし - 2 10 - 5 5 傭兵ギルドの紋章アンロック 10 1 バルトロメオの斧アンロック 娼婦ギルド 0 なし - 2 10 - 5 5 娼婦ギルドの紋章アンロック 9 1 マリアのダガーアンロック
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各エピソード攻略 各エピソード攻略 エピソード0 エピソード1 エピソード2 エピソード3 エピソード4 エピソード5 エピソード6 EP1~4までは各シナリオにいわゆるトゥルーエンドである"クライマックス"と別の道である"アナザークライマックス"がある。(BADエンドと呼んでも差支えないがあくまでも別の話になるような内容なのでノーマルエンドになるかもしれない)
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アサシン:ランクC(あさしん:らんくC) 登場作品 + 目次 レジェンディア 関連リンク関連種レジェンディア ネタ レジェンディア ヴァーツラフ軍の一般中級暗殺者 種族 人族 備考 - レベル 23 HP 2753 攻撃力 252 防御力 40 知性 101 命中 22 回避 102 重量 中量級 攻撃属性 - スカルプチャ - 経験値 68 ガルド 207 属性耐性 - 状態異常耐性 - アイテム アップルグミ(20%)レモングミ(2.5%) 出現場所 前線基地(MS) (※基準は戦闘ランクふつう アイテムの数値は落とす確率) 行動内容 通常攻撃/縦斬り 束縛効果が30%の確率で発動。何発もコンボを喰らうとほぼ確実に発生する。早い段階で止めたい 前線基地に登場するヴァーツラフ軍のお抱え暗殺者 小刀を逆手に持ち、滑るように近づいて攻撃してくる。 強さそのものは並程度なので、攻撃に注意していれば特に苦戦する敵では無い ▲ 関連リンク 関連種 レジェンディア アサシン:ランクD アサシン:ランクA アサシン:ランクS ▲ ネタ ▲
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/23711.html
アサシン:ランクA(あさしん:らんくA) 登場作品 レジェンディア 種族 人族 備考 - レベル 28 HP 3465 攻撃力 防御力 知性 命中 回避 重量 中量級 攻撃属性 - スカルプチャ - 経験値 ガルド 252 属性耐性 - 状態異常耐性 - アイテム アイテム:(%)アイテム:(%) 出現場所 艦橋・中層部(MS) (※基準は戦闘ランクふつう アイテムの数値は落とす確率) 行動内容 小刀を振り下ろして前方の相手を攻撃する。束縛の追加効果。 小刀を突き刺して前方の相手を攻撃する。 当たると爆発する苦無を投げつけた後、すり抜けながら斬りつけて前方の相手を攻撃する。 総評 艦橋の中層部に出現する小刀を装備したクルザンド軍兵士。 白服のアサシン。ランクBをすっ飛ばして登場。 新しく、苦無投げからすり抜け斬りに繋ぐ無駄にかっこいいモーションの連続攻撃が追加されている。 そこまで強くないが、すり抜け攻撃が少々厄介。 ▲ 関連リンク 関連種 レジェンディア アサシン:ランクD アサシン:ランクC アサシン:ランクA